『発達障害』という言葉は最近よく耳にするようになり、それと同時に『グレーゾーン』という言葉も耳にしますね。

『うちの子グレーゾーン』なんだとママ友から聞いたり、あるいは、我が子が『グレーゾーンなのかもしれない』と思っている保護者の方がいるかもしれません。 もしかしたら、初めて聞いた!という方もいるのではないでしょうか?

ここでは、Q&Aでグレーゾーンのことをお話しできるといいなと思っています。

そもそも、定型発達児とグレーゾーンの子は何が違うの?

【定型発達児】とは,発達障害を持たない子どものこと。

【グレーゾーン】とは正式名称ではありません

発達障害の症状がいくつか見受けられるものの、診断基準をすべて満たすわけではないため、発達障害であることの確定診断を下すことがができない状態。また保護者が我が子に対して発達障害かもしれないと認識いている場合のこと。

グレーゾーンな子には、何もしなくていいの?

今から絵具遊びを想像してください

例えば、『定型発達児』を白色『発達障害』を黒色とします。

では、グレーは何色+何色でしょうか?

答えは白+黒ですよね。グレーは黒色でもないし、白色でもないけれど、どちらの要素も持ち合わせています

グレーといっても色々な濃さがあります。白色に限りなく近いグレーから黒色に限りなく近いのグレーまで色々なグレーがあります。

でも、白色ではないのです

白色ではないという事は、何らかの特性を持っているからグレーであり、何もしなくていいという意味にはならないのですす

何かしらの困り感、生きずらさを持っているという事になります


では、何をしたらいいの?

真っ先に医療機関に行かなくては⁉と思うかもしれませんが、

実は、家の環境、周りの環境を整えてあげること。

そして、一刻でも早く、保護者が『叱る』ことをやめて、『ほめる』に変えていくホメホメ大作戦に切り替えてあげて下さい。

色々なことに挑戦させ、できても、できなくても まずは挑戦したことをまず、ほめる。

そして、「お母さんは、あなたのことが大好きよ」お母さんはあなたの事信じているよ」など子供にとっての安心する場所を用意していってあげてください。

その子に合った支援+環境を整える+ホメホメ大作戦続けていけば、時間はかかりますが、限りなく白に近づいていきます。

そして、保護者はある程度の知識を入れていくが大切で、その子の周りの大人たちが知識を入れることによって、余裕が生まれてきます。

何もしなかったらどうなるの?

限りなくに近づいていきます。

黒の先に暗黒の闇が隠れています。暗黒の闇とは、二次障害の事です。

二次障害にどっぷりはまっていくかもしれません。

早ければ、小学校3.4年生から兆候が出始めます。もっと早い子は、年中さんからという事例もあります。

例えば、爪を噛む・異物を食べる・自傷行為など(一概にとは言えませんが参考までに)

保護者や先生から「お前はいつもふざけている」「お前はなんでできないの」といわれ続ければ、自己肯定感がどんどん下がっていき二次障害である、うつ病不登校引きこもりへと繋がっていくのです

二次障害とは何ですか?

集団行動がとれない

反社会性(反抗挑戦症・素行障害・行為障害)

不登校・引きこもり

心身症

愛着障害

精神疾患

が、あげられます。

特にADHDのある男の子は、理解をえられなかったり、叱られたりするなどの経験を重ねるうちに、自己肯定感が低くなり10倍以上二次障害になりやすいという(米国6~17歳までの子がいる一般家庭6万人を対象とした調査)データーが出ています。


『定型発達』『グレーゾーン』『発達障害』は関係ない!!

二次障害は、誰でも起こりうるのです。

その子の関わる環境によって左右されます。

子どもは、一日あたり何回『ダメ出し』をされるか知っていますか?

ダメ出しの中には『小言』『注意』『叱られる』
『怒られる』などなどが含まれますが

一日あたり、だいたい400回の
ダメ出しを受けているのです。

知っていましたか?

400回ですよ?
400回のダメ出しを受けている中で、子どもは何回

ほめられているのでしょうね…

児童虐待も要因の1つです。

虐待の1つに心理的虐待が含まれ、
例えば、言葉による脅し無視きょうだい間の差別的扱いなどがあげられます。

日本人は、人をけなすこと術には、非常に長けていますが、人をほめることは本当に苦手です。

全ての人が当てはまるわけではありませんが、保護者・周りの大人が幼いときに、ほめられない環境で育ち、社会でも同じような環境で過ごしていたならば、なかなか『ほめる』という行為は困難かもしれません。

しかし、

記憶のどこかでは、多少なりともほめられた経験や、ほめられた時の幸福感を感じたりしたのではないでしょうか?

だから、『ほめる』という行為はすぐには、できないかもしれませんが、いずれできるはずと、私は思います。

絶対に『ほめる』という事をしなければいけないのかと思うかもしれませんが

最初は
『ありがとう』
からでもいいのです。

『おはよう』を
言っていなければ『おはよう』でもいいのです。

小さな声掛けからでも、今までしてこなっかたこと
していけばいいのです。

それが『ほめる』に繋がっていけば
少しずつ、子どもの自己肯定感は上がっていきます。

自己肯定感を上げることにより、二次障害を抑制することができるのです。

発達が遅れていると思われる子どもへの支援

子どものの長所を見つける
できないところや、他人の子どもが出来ることに目を向けるのではなく、
他のことに目を向け、できるだけ、その子どもの長所を見つけようにすることが重要。

 

★無理にさせない

心配しすぎたり、気にしすぎたりする結果、できないことについて子どもを責めたり、無理に行わせるといったことがないようにすることが重要。

★見過ごさない

個人差があるので、できないことよりできることに目を向けるべきですが、あまりにも遅れている場合や、体の動きや言葉など、それぞれの発達があまりにもバランスが悪いと感じられる場合は、保健センター等の専門機関に相談することももしかしたら視野に入れていく必要があるかもしれません。